「あいさつ」をする理由

 

 

こんにちは。作業療法士のトアルです。

 

今回は「あいさつ」についての話を
したいと思っています。

 

小さい子に「なんで、あいさつするの?」と
聞かれたことはありますか?
その時なんて答えるでしょうか?

 

また、この質問を例えば実習生にされた時には
あなたはどう思いますか?
「なぜ、あいさつするんですか?」

 

そして、あなたならどういう答え方をするでしょうか?

 

小さい子ならまだいいんですが、
実習生さんに聞かれた時って
「え?何言ってるの?」
というか、たぶんびっくりします。

 

これは私が体験した事ではないのですが
私の職場の同僚がバイザーをしたときに
言われたそうです。

 

この実習生さんは、初めから少し
コミュニケーションが苦手な傾向がありました。

 

この発言を聞いた、同僚は相当驚いたそうです。

 

一応「そういう社会のルールなんだよ」という
ふうに同僚は説明したそうです。

 

大体、普通ならこう説明しますよね。

 

私はこの実習生さんのコミュニケーション能力が
低い事に対して批評をしたいわけではありません。

 

よくよく考えると「あいさつ」するって
当たり前すぎて、その意味って
あまり考えたことはなかったんですね。

 

「なぜ、あいさつをする必要があるのか」
そこにすごく興味が湧いてきました。

 

あいさつの意味

あいさつをする意味は2つあると思います。

 

1つ目は
「あいさつ」することで相手に対して
「自分は敵ではない」ということを示す行為になります。

 

人は「知らないこと・わからないもの」に対して
恐怖や不安を抱きます。

 

しかし「あいさつ」をすることで、
恐怖や不安を緩和することができます。

 

上のバイザーと実習生を例とすると
出会って間もない初めのうちは
お互いに不安を抱きやすい状況になるんです。

 

そのため、実習生さんが何かミスをすると
バイザーはネガティブな印象を
抱く可能性があります。

 

しかし、日頃「あいさつ」をすることで、
その印象を変えることができます。

 

その理由として、あいさつには
相手を「尊敬しています」「あなたを見ています」
という相手の承認欲求を満たすからと考えられます。

 

あいさつをしないことで
「私はあなたを認めていませんよ」という
メッセージを暗に発していると取られる
可能性があるのです。

 

2つ目は
「あいさつ」をすることは「礼儀正しい」という
印象を相手に与えることができます。
つまり肯定的な評価である「信用」が
少しづつ積み上がります。

これを毎日行うことで「信用の貯金」が
積み上がっていきます。

 

アメリカにあるロチェスター研究所の
アンドリュー・デュブリン博士は
色々な業種の人からどういう特徴のある人が
人に好かれるかを調査したことがあるそうです。

 

その結果、男女ともに「あいさつをしてくれる人」
を好ましく思うことが分かったそうです。

また、この調査から「自分から話しかけてくれる人」
も好ましく思ってくれることも分かったそうです。

 

つまり、「あいさつ」ができていて
「信用の貯金」がある人は、「信用」があると裏付ける
行動が周囲の目に留まるようになります。

 

そのため、少しのミスは気に留められません。
むしろ「何か理由があったのかもしれない」と
良いように解釈してくれる余地を
持ってくれる可能性が高いのです。

 

まとめ

今回は「あいさつ」をする理由について
記事を書かせていただきました。

 

社会のルールだから「あいさつ」をする
というのは当たり前なのかもしれませんが
少し踏み込んで調べることで
色々分かったことがありました。

 

職場の人間関係、患者さんとの関係性、
バイザーと実習生の関係性etc…
人間関係は円滑に進めたいですよね。

 

そのとっかかりとして「あいさつ」は
必要と思います。

 

この記事が皆様のお役に立てれば幸いです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です